今の結婚式場の問題点
- 直子 白石
- 5月20日
- 読了時間: 5分
◆オリジナルウェディングに関する
フリーのウェディングプランナーになった理由
今回は、決まった会場に属さないフリーのウェディングプランナーになった理由についてお話ししようと思います。フリーになって15年ほどになりますが、当時も今も結婚式場の問題点は同じなので、今の結婚式場を知る意味でも参考になり、お役に立てるのではと思います＾＾
フリーのウェディングプランナーになった理由は、式場所属のプランナーでは、新郎新婦さんにとって本当にベストだと思える結婚式を、叶えるどころか「提案さえできない」からでした。
式場に所属するということは、式場の利益を最大化しなければなりません。そのためには新郎新婦さんには良いと思わないことも心を鬼にして提案する必要があります。他の会場の方が本当は合うんじゃないかと思ったとしても、それでも「うちの会場がぴったりだと思いますよ！！」と言わなければいけないし、そうしないと上司から厳しい指導が入ります。
でも、うちの会場はピッタリじゃ無いんです。もっともっとこの会場では実現できない最適な方法はあるし、最適な場所はあるし、と、当の自分自身が疑問で溢れていました。例えば以下のようなことを問題だと思っていました。
あらゆるところから費用を取ろうとする傾向、ビックリするくらい小さなケーキが大した味でも無いのに1人あたり1000円以上もすること、どんなカップルでもこの会場を選ぶことがベストだという文脈に落とし込む偽りの世界・・・（そうせざるを得ないのですが。。）、経験の浅いプランナーばかりで彼女らは多くの引き出しがないためできることもできなくなる問題（経験のある頼れるプランナーはたいてい管理職に上がるので現場には少ないのです）、腕のあるカメラマンはもっとふたりに合わせて創造性を追求して良い写真を残してあげたいと思っても決まった撮影の枠があり発揮してあげられない→そしていつしか技術も創造もどうでも良くなる悪循環。。。
ついには式場のマネージャー（管理者）になってしまい、20名弱のプランナースタッフを指導する側に立ちましたが、上のような気持ちの葛藤を抱えたままでは当然長く続けられるはずもなく、それならばとフリーの道を選ぶことにしました。
結婚式場の費用が高額な理由
フリーとは「決まった会場に属さない」ということです。決まった会場に属していないので、本当に新郎新婦さまにとってのベストを声を大にして（笑）伝えることができます。会場側に何か言われても、新郎新婦さま側に立った視点で解決策を声を大にして（笑）新郎新婦さまにご提案できます。式場に勤務して管理職だった経験を活かして、どんな話の切り口であれば、新郎新婦さまの希望にOKがもらえるか、会場とのタフな交渉も果敢に進めていけます。
利用させていただく会場にとってもWIN WINでないとうまくいきませんし、協力が得られないと結局皺寄せがくるのは新郎新婦さまなので、双方にとってのベストな落とし所「1点」を会場側と模索していく作業が「交渉」です。
最高の結婚式を費用を抑えて実現する「両立フリーウェディングスタイル」を叶えるには、外部からアイテムやスタッフを持ち込めることがマストです。なぜなら会場側の紹介するアイテムやスタッフが品質に関わらず高額だからです。
一方で外部のアイテムやスタッフは、経済の自由競争にさらされている中で勝ち残ってきているため高品質で腕が良いのはもちろん、その上で費用が適正価格です。そうでないとお客様に選ばれないからです。そんな厳しい世界で喜ばれ続けている人やモノなのです。
そういう理由で、外部持込により最高の結婚式を費用を抑えて実現する「両立ウェディング」が叶えられるというわけなのです。
問題があれば解決する
最高の結婚式を費用を抑えて実現すること、これは全員が希望する普遍的なニーズです。それなのに、さまざまな理由や言い訳を並べて「だからできない」としてしまっているのが今の日本の結婚式の主流だと感じます。
過去に喜ばれていたことでも、今の社会に合っているかは別問題。常に今の社会がどうなっているかに対してアンテナを立て、感度良くその新たに生まれるニーズたちに、こちら側の周波数を素直に合わせてウェディングを進めていくことが、次の結婚式も、その次の結婚式も、喜んでいただけるカギになるのだと感じています。
もちろん人のことばかりも言えません。できていると思うことこそが素直でなく視野が狭くなってくる前兆だと戒めながら、私もがんばります＾＾
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◇photo by martha stewart
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